第21回となる北九州ハイビジョン将棋フエステイバルに3月23日・24日の二日間、小倉へ行ってきた.
1 前夜祭(3月23日)
谷川会長、森内名人以下12名の棋士が登場。
立食パーテイの私がいた近くのテーブルに鈴木環那女流二段、山口恵梨子女流初段が来られる。お二人とも関東系の棋士なので、お会いするのは今回が初めてである。
自作詰将棋入りの名刺交換をしたところ、私が詰パラ関係者だと分かると、「詰将棋はどのようにして作るのですか」などと質問を受けた。
鈴木さんは話術もなめらかで、社交的印象を受けた。山口さんはニコニコ動画でよく拝見しているとおり、おっとりした感じを受けた。
2 指導対局(森下九段と飛香落ち)
事前に指導対局を申し込んでいたところ、通知ハガキにより、森下九段より飛香落ちで教わった。
1筋の歩を飛で切り、16飛から76飛と、ひねり飛車風に駒組をして、途中図が駒組の頂点となったところである。
ここから、下手が65歩以下攻めるが何となく思い通りの手順となり、下手が押し切った。
どこか下手を惑わすようなあやしい変化がなかったのかどうか、よく分からないが森下九段独特のフアンサービスだったかも知れない。
▲65歩 ▽同歩 ▲66歩 ▽同歩 ▲同銀 ▽25歩 ▲65銀 ▽同銀
▲同桂 ▽64銀上 ▲同角 ▽同金 ▲53銀 ▽75銀 ▲64銀成 ▽同銀
▲74飛 ▽63玉 ▲75銀 ▽同銀 ▲44飛 ▽43銀 ▲74角 ▽72玉
▲73歩 ▽82玉 ▲83角成 ▽同玉 ▲74金 ▽82玉 ▲43飛成 ▽同金
▲83銀 ▽93玉 ▲95歩 まで80手で下手の勝ち。
3 若手早指し対局(稲葉六段vs豊島七段)
持ち時間ナシで、初手より一手20秒の早指し対局である。
横歩取りの将棋になったが、振り飛車党の私はこういった将棋はサッパリ分からない。
途中図(先手17桂)はお互いの桂が端に跳んだところであり、何となくアマみたいな指し方であり、ますますもって難しい。
以下の手順のごとく、後手豊島七段が勝利した。
▽34飛 ▲48銀 ▽38歩 ▲23歩 ▽31銀 ▲33角成 ▽同桂
▲56角 ▽35飛 ▲36歩 ▽85飛 ▲77桂 ▽84飛 ▲35歩 ▽44角
▲25桂 ▽39歩成 ▲同銀 ▽85桂 ▲48銀 ▽37歩 ▲46歩 ▽25桂
▲同飛 ▽64桂 ▲65角 ▽38歩成 ▲同角 ▽76桂 ▲34歩 ▽68桂成
▲同金上 ▽77桂成 ▲同金右 ▽85桂 ▲66金 ▽77銀 ▲55桂 ▽78銀生
▲同玉 ▽54歩 ▲89桂 ▽55角 ▲76桂 ▽88歩 ▲55金 ▽同歩
▲33歩成 ▽89歩成 ▲32と ▽同銀 ▲68玉 ▽34飛 ▲35歩 ▽33桂
▲34歩 ▽25桂 ▲78歩 ▽88と ▲15角 ▽78と ▲58玉 ▽24桂
▲35飛 ▽68飛 ▲47玉 ▽36歩 ▲55飛 ▽37歩成 ▲56玉 ▽44金
▲24角 ▽55金 ▲同玉 ▽54歩 ▲66玉 ▽67飛成 ▲75玉 ▽76龍
▲同玉 ▽77飛 ▲85玉 ▽74金 ▲同角 ▽同飛成 ▲86玉 ▽85歩
まで120手で後手の勝ち。
4 記念対局(森内名人vs谷川九段)
持ち時間10分、それを使い切ると一手30秒の対局である。
谷川九段が後手番となったので、振り飛車を期待したが、森内名人が相振り飛車の注文をつけた。私にとって、相振りは好きな戦法なので異存はない。
途中図は後手44銀と指したところで、森内名人が「次の一手」用に封じ手を行った。
相振り通の私としては、48金直か56銀あたりを予想したが、指された手は75歩であった。この手の意味は次に74歩の突き捨てから、84歩以下飛車先の歩を切り、74飛〜76飛と転回出来れば理想である。
途中図以下、6筋の攻防で後手がポイントをかせいだ形で、その後26歩以下、飛を捨て、59角を決め手に細かい攻めで後手が寄せ切ってしまった。
▲75歩 ▽33角 ▲74歩 ▽62金寄 ▲73歩成 ▽同金 ▲48金直 ▽74歩
▲16歩 ▽82玉 ▲56銀 ▽54歩 ▲46歩 ▽55歩 ▲47銀 ▽64歩
▲同歩 ▽53銀 ▲36歩 ▽64銀 ▲68飛 ▽75銀 ▲67金 ▽65歩
▲37銀 ▽64飛 ▲58銀 ▽14歩 ▲28玉 ▽66歩 ▲同金 ▽同銀
▲同飛 ▽65金 ▲69飛 ▽66歩 ▲86角 ▽75金 ▲65歩 ▽24飛
▲75角 ▽同歩 ▲66飛 ▽56歩 ▲同飛 ▽99角成 ▲53飛成 ▽33馬
▲56龍 ▽51香 ▲86龍 ▽26歩 ▲同歩 ▽同飛 ▲同銀 ▽59角
▲75龍 ▽48角成 ▲74歩 ▽38金 ▲27玉 ▽74金 ▲同龍 ▽25歩
▲35銀上 ▽73歩 ▲64龍 ▽44馬 ▲17銀 ▽15歩 ▲47金 ▽16歩
▲48金 ▽同金 ▲38金 ▽17歩成 ▲37玉 ▽58金 ▲45歩 ▽27金
▲46玉 ▽55銀 まで112手で後手の勝ち。