ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

指し将棋の効用

 指し将棋のためにと始めた詰将棋もいつしかその立場が逆転してしまった。

私のような本格的に詰将棋の世界にいる人間が指し将棋も楽しんでいるというのはむしろ珍しい部類に属する。九G(九州詰将棋グループ)の会合でも10人ほど集まるが指し将棋に少しでも興味を持つのは私を含めて2人ぐらいしかいない。

 

 詰将棋のために指し将棋をどのように活用しているかの話しになる。

たまに将棋を指すのは別として多くは棋譜並べをよくする。

それも好きな戦法でないと意欲も起こらないし、私にとって意味がない。

振り飛車と対抗型の振り飛車の勝局譜がメインである。

棋譜の展開を確認するというよりは自分が何かを感じるかがとても重要になる。

一つの素材になる場面さえ見つけることができれば詰将棋の創作に着手することができる。このように指し将棋はあくまでイメージ喚起装置として利用していることが多いのです。

今回の詰将棋:13手詰

 

謹賀新年

本年も当ブログをよろしくお願いいたします。

私のブログは振り飛車の実戦を紹介しながら、「今回の詰将棋」として

自作を公開することが主な目的です。

<今年の目標>

 詰将棋パラダイス誌の入選150回を目指していきたい。

現在140台にのっているので一歩でも二歩でも達成に近づきたい。

 

今回の詰将棋:5手詰(今年の年賀詰です)

 

詰将棋の解答(12月ブログ分)

12月1日分:82金 同銀 同歩成 同金 同桂成 61玉 72金 51玉 62金 同金 42銀 61玉 72銀 同金 同成桂 同玉 73歩 82玉 71銀 83玉 84金 92玉 74馬 91玉 82銀成 同玉 83金 91玉 92金 まで29手詰

12月3日分:73金 同玉 85桂 同歩 62角 82玉 83銀 同玉 95桂 同歩 84歩 92玉 83銀 93玉 94銀成 同玉 61馬 93玉 83馬 まで19手詰

12月5日分:21銀成 同金 33角 同角 23桂 22玉 21飛成 同玉 31金 22玉 21飛 まで11手詰

12月7日分:14と 同玉 12龍 13角 同桂成 同桂 15歩 24玉 42角 33角 13龍 同玉 31角成 22香 14香 24玉 36桂 まで17手詰 

12月21日分:43銀 同玉 52銀 42玉 43金 同金 51飛成 31玉 23角成 51角 41銀成 まで11手詰

12月24日分:43銀 同金 52金 同玉 62飛成 まで5手詰

1年を振り返って

 振り飛車フアンの視点から今年1年のプロ将棋界には次のような感想を持つ。

菅井竜也八段の朝日杯と銀河の棋戦優勝を除けば、いわゆる八大タイトル戦で振り飛車党の棋士の登場はなかった。

 これは全く寂しい限りで振り飛車フアンにとっては暗い時代になってしまったという印象である。藤井五冠が当面、活躍し続けるだろうからますます悲観的にもなる。

 唯一の救いは女流棋界である。

私のブログは振り飛車の将棋しか追いかけないから一番、頼りにしている。

<来年の夢>女流のタイトル戦(特に相振り飛車)の大盤解説会に行ってみたい

 

<追記>このブログをアップする前日にマイナビより注文していた「振り飛車年鑑2022」が届いた。収録数=350局 振り飛車愛の棋士が多くいることをあらためて知る。もう少し応援してみたいと正直思った。

 

今回の詰将棋:5手詰

 

振り飛車は止められない

 指し将棋の方は振り飛車一辺倒である。

相手からそれはさせないと止められたことは一度もない。

一見、原始筋違い角をされると困るようだが、これとて45角に対して一旦、62飛と指して34角に42飛とすればりっぱな4間飛車である。

このように振り飛車は自己主張が通る戦法である。

 

 自己主張を通すということは詰将棋創作でもとても大切なことです。

対戦相手にあたるものが詰将棋では余詰、変同、非限定、手順前後などの対策に苦慮しますがそれらを乗り越えて好手をちりばめながら自らの思い描いた収束などを完成させることが自己主張を通したことになります。

 

今回の詰将棋:11手詰

 

 

長崎将棋団体戦

日本将棋連盟長崎県支部連合会主催で12月4日に標記の大会を実施した。

第1回の大会にもかかわらず福岡・佐賀からの参加も得てうれしい限り。

団体戦は3名一組のチーム編成で、予想以上の総数25チーム集まった。

私も一チーム作り、チーム名を「詰パラ長崎」としたかったがパラ会員は私ひとりだけなので「長崎支部詰棋班」とした。

試合形式は4チーム一組で2チーム通過の予選を行い午後から決勝トーナメントとした。

我がチームは予選を3人とも全勝で通過した。優勝候補ではと思い上がりもしたが、午後は1回戦であえなく敗退した(好事魔多し)。

 

本音を云えば「スイス式」で日がな一日最低5局ぐらい指し将棋を楽しみたかった。

密状態をあまり長く続けるとクラスターの心配もあり仕方がなかったところである。

好評をえたので次回以降もできるだけ継続できればと思っている。

 

今回の詰将棋:17手詰

   *この詰将棋は上記大会での私の実戦をヒントに作りました。