また、指してみたいと思ったことすらない。
この戦法は中飛車を目指したところ、相手に飛車を振られたときに、時折出現する戦法である。棋譜が棋書に掲載されるときに「相振り飛車」に分類されることが甚だ不満なのである。
なんといってもこの戦法は振り飛車らしい指し回しがあまり見受けられない。
左側の金銀桂などが振り飛車独特の動きをしないからだ。最悪、その飛車が居飛車に戻ったりすることもある。こうなっては小馬鹿にされてるみたいだ。
相矢倉戦法で飛車が5筋にまわり「矢倉中飛車」と表現することがある。
これを「振り飛車」になったとは決して云わない。それと同じようにこの戦法は「振り飛車」に分類すべきものではないと思っている。
7月24日のNHK杯戦、7月30日のJT杯でいずれも相中飛車となり後手が玉を左側に囲う指し方があったので、常々思っていることを書いてみました。
今回の詰将棋:21手詰