指し将棋は振り飛車党である。
とりわけ、相振りが好きだ。
振り飛車は振る位置が4種類ある。
相手も振ると、4×4で16種類の組み合わせとなる。
次ぎに、玉の囲い方をみてみると大きく5種類である。
金無双、美濃囲い、金美濃、右矢倉、穴熊である。
相手も同じように囲うので5×5で25種類の組み合わせとなる。
飛車の振る位置と囲いを組み合わせると途轍もない数字となる。
このことが勢い力将棋、手将棋となり嫌われるようである。
これは定跡が確立しにくい面があることも事実である。
私のような詰将棋創作の世界に遊ぶ者にとってはこのことがたまらない魅力となる。詰将棋創作のある局面でこういった手順が実現したらどうだろうとかいろいろと模索することが相振りの手作りのプロセスに相通じるものがあるからだ。そして、相振りの棋譜並べは先手を持っても、後手を持っても楽しい。これらのことが「金無双」作品作りの原動力になったのも事実である。
今回の詰将棋:19手詰