ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

金無双が止まらない

「金無双百番」の創作秘話みたいなことである。

昨年1年間は金無双図式を精力的に作図していたが発端は棋譜並べである。振り飛車党である私は相振り飛車に限って並べ始めたが一局並べるたびに互いの金無双囲いのつぶし合いを体感することになる。すると時折、金無双がつぶされながら詰将棋にしてほしいとささやいてくるように感じられた。「神が降りた」といったら言い過ぎになるが詰将棋らしい寄せのアイディアが浮かび始めたのである。詰将棋作家はこういった作図の動機づけがひらめいたら、じっとしていてはいけない。徒に不作為でいると、幸運の女神は自然と去っていってしまうものである。そして作品集ができるほど作りまくったのである。年が変わり2020年、少しは落ち着いた。きっと金無双図式をみるのもイヤになっているのではと思われるかも知れない。でもそういうことはない。きっと振り飛車が根っから好きなのだろう。そして、美濃囲いと共に金無双が一番美しい囲いだと信じている私自身がいるからなのだ。

今回の詰将棋:21手詰

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