例えば、先手で56歩から中飛車を目指した時などに相手に32飛などと相振りに持ち込まれることがある。
そこから中飛車が玉を左側に動いて穴熊に囲ったりする指し方がある。
これを相振り飛車だというのは少し無理があるのではないかと常々思っている。
左側の金銀桂香が守備に徹し振り飛車らしい動きが見られないからである。
最近、出版された「振り飛車年鑑」をみても堂々と相振り飛車に分類されている。
相矢倉戦で矢倉中飛車を指してもこれを振り飛車だと云うことはない。
これとまったく同じことでないかと思うのだ。
少数意見は時に淋しくむなしく感じるものである。
今回の詰将棋:23手詰