指し将棋は振り飛車党のため基本的に振り飛車の将棋しか追いかけない。最近のタイトル戦は振り飛車の期待薄であるが一応出だしの確認だけはするようにしている。名人戦第5局でも渡辺2冠の84歩をみてサイトを切り替えていた。しばらくして、ツイッターで後手が「陽動振り飛車」をしているとの情報が入った。急遽みることにした。なるほど四間に振っているが、居飛車穴熊でもないのに藤井システムみたいに居玉でいる。指してる人の影響か、振り飛車らしい駒捌きが感じられない。鈴木大介9段は「これは振り飛車ではない」とコメントしたそうだが、矢倉中飛車を振り飛車とはいわないように、私もそのような類に感じた。まあ、振り飛車もどきであったとしても、この飛車がどういう働き方をするのか2日目の対局も注視することにした。この飛車はのちほど82飛車ともとに戻って活用されることになった。やはり42飛は仮の宿だったのか。正統振り飛車というものは振った先々で飛車の使命を全うするものである。
今回の詰将棋:19手詰(銀冠問題)