ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

今年の順位戦はB2だ!

 6月9日順位戦B2の2回戦が一斉に行われた。

このクラスの定員25名のメンバーをあらためて見てみると藤井九段、鈴木九段、戸辺七段など振り飛車党の棋士が八名いる。

8÷25=32%となり、これは他のクラスと比してかなりの割合である。

このほか、ひょっとしたら飛車を振るかもしれないという棋士が3名いる。

谷川九段、大石七段、澤田七段である。加えて相手が振ったら自分も振ってみるという奇特な方がいる。それは井上九段である。女流の棋士に本来、居飛車党だが相手が振ると自分も振るという人がいる。伊藤沙恵女流三段である。

 伊藤が先か、井上が先かだが実戦の数でいけば伊藤さんだろう。

今年の順位戦、私にとって一番の注目クラスはB2だ。

さて、紹介するのは9日行われた対局より井上九段vs鈴木九段戦の一局。

f:id:stoneriverki:20210613164809p:plain

両者、向かい飛車で始まったこの相振り飛車は先手、囲いが中途半端ななか35手目95歩で戦端を開いた。以下、互いに激しい攻め合いとなったが先手が103手で勝利した。相振り飛車の歴戦の雄に一歩も引けをとらない応戦たいしたものである。こうしたユニークな相振り飛車の使い手はもっともっと増えてほしいものである。

今回の詰将棋:19手詰

f:id:stoneriverki:20210613170550p:plain