ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

コロナと将棋界

 藤井聡太2冠というスーパースターの出現で活況を呈している将棋界だがコロナの影響をこの2年間等し並に受けた。

 まず、全国各地で開催されるタイトル戦の前夜祭や現地大盤解説会が中止に追い込まれることが多くなり、一部解説会はネットでの配信となった。

 また、アマの世界では各種全国大会も中止が相次ぎそれに伴い地方予選も中止となり、特に上昇思考の強いアマ強豪などが当面の目標を失くすこととなった。今年に入ってから一部大会は工夫をこらしながら復活の気配がある。

 私の好きな詰将棋の世界では「詰将棋解答選手権」「詰将棋全国大会」が中止となったが、これらはマニアックな大会でもありもともと詰将棋は一人で遊べるゲームみたいなものですからそれほど決定的なダメージは受けなかったもののこれらイベントは一部、管理運営をしているので複雑な思い(今秋、全国大会をするかどうかもゆれています)です。

 さて、コロナでよかったと思うことが一つあります。

それはyoutubeで複数のプロ棋士がユーチューバーとして自分の将棋を配信し始めてくれたことです。今までこんなに身近にプロ棋士の将棋をリアルタイムで見ることがなかったからです。特に、F5段、I6段、N7段のサイトをよく見ます。彼らは自らの公式戦では振り飛車戦法を封印されています。それが「負けるまで4間飛車、中飛車sp、振り飛車縛り」などと銘打って振り飛車を披露してくれています。アマ将棋界は振り飛車フアンが多いということを認識されてのことと思い、その点、救いがあるというか将来に希望をつなぐことができそうです。このような傾向は新たな将棋フアンの増加にもつながり、コロナ終焉後もぜひ継続してほしいことです。その他、オンライン将棋大会も行われるなど、急速にSNSの活用が促進された感じがしています。

今回の詰将棋:17手詰

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