ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

振る飛車や昭和は遠くなりにけり

 新棋聖の誕生はまことに喜ばしいことだ。

 マスコミの狂騒は別として新しいスターが着々と地歩を固めていくことは将棋界のためには広い意味で良いことなのだろう。私の懸念は振り飛車の時代が少しづつ遠のいていくだろうことしかない。

 昭和40年代(明治100年にあたる頃)に「明治は遠くなりにけり」という言葉がはやったことがある。俳人中村草田男の有名な句「降る雪や明治は遠くなりにけり」がモチーフである。時代はめぐり、やがて昭和が100年になる頃がほどなく訪れる。いろんな分野でいろんな人が感慨深い思いをすることだろう。こと将棋に関して私の懸念が現実のものにならないことを今は祈るしかない。

今回の詰将棋:17手詰

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