ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

マイナビ女子オープン始まる

 加藤桃子マイナビ女王への挑戦者を決める本戦トーナメントが9月17日より始まっています。
16名によるトーナメントで本日は第3回戦 西山朋佳奨励会2段vs室田伊緒女流2段の一戦でした。


 西山さんは振り飛車党でその剛腕な差し回しが私はいたく気に入っており、好きな女流棋士の一人です。昨年の女流王座戦では静岡対局まで応援に行ったぐらいです。
 今年の女流王座戦ではリベンジを期待していたのですが甲斐倉敷籐花に準決勝で負けてしまいました。その甲斐さんが決勝で伊藤女流初段に負けてしまい、伊藤さんが挑戦者となったことは将棋フアンなら既に承知のことと思います。伊藤さん自身、準決勝で里見2冠をくだしての決勝進出だったので実力的には挑戦者になってもなんら違和感はないところでしょう。


 さて、話題はマイナビに戻しましょう。
将棋は相振り飛車になりました。

この75歩vs35歩型の相3間飛車は昔は(といっても昭和50年台ぐらいまで)アマの将棋に見られるくらいでした。プロ間で指されるようになったのは、つい最近のように感じます。その原因の一つには、石田流の流行が起因していると私はみています。76歩、34歩、75歩と指された後手はこちらも35歩で相振りに誘ってみようという考えからよく指されるようになったのではないかと思います。

 将棋のほうは西山さんが剛腕ぶりをいかんなく発揮して相手をねじふせてしまったという印象を持ちました。
西山vs室田.kif 直

 ところで、16名のトーナメントの右の山を西山さんが勝ち上がると、左の山からおそらく里見2冠が出てくるでしょうから、挑戦者を決める戦いはこの二人であるとの希望的観測ですがみなさん、どうですか(甘い見方ですか、そうですか)。女流王座のカタキをマイナビでとちょっと思っただけの秋の夜。