ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

女流王座戦

 7月23日ネット中継の注目局(私にとって)は第9期リコー杯女流王座戦本戦トーナメントの室田伊緒女流二段vs伊藤沙恵女流三段の一局である。相振り飛車となった。伊藤さんと云えば、本来居飛車党なのだが相手が飛車を振るとまれに相振りを好んで指すようだ。彼女の対局で思い出すのは二年前の倉敷籐花戦で里見倉敷籐花に挑戦した。一局目が相振り飛車。二局目も彼女が先に向い飛車に振って、里見さんがどこに振るかとみていると相振りを避けて居飛車にした。里見さんに作戦変更を強いるほど相振りがうまい。どこか居飛車の感覚が入りこんでいるのか相振りの指し回しが実に独特なのだ。よって彼女の対局は相振りだけは並べてみるように心がけている。

 さて、本局はまだ駒組みが続くと見ていたが26手目15歩と突いて本格的な攻め合いとなって、98手で後手伊藤さんの勝。

次の2回戦の相手は渡部愛女流三段。この二人では振り飛車そのものが期待できないのできっと観ることはないであろう。

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 今回の詰将棋は21手詰。8筋の駒をほぐすと正解に近づく。

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