7月28日は第10期女流王座戦本戦トーナメントより2局の中継があった。2局とも振り飛車、これは見ていて楽しい。
一つは先手・里見香奈女流4冠vs後手・中澤沙耶女流初段の一戦で里見さんの55歩位取り中飛車。もう一つが先手・伊藤沙恵女流3段vs室谷由紀女流2段の一戦で相振りとなった。伊藤さんは本来、居飛車党だが稀に相振りを指す。これがまた妙にうまく指すから侮れないのだ。向い飛車対3間飛車ではじまった将棋は下記の途中図で昼食休憩にはいった(50手目25同歩)。
先手は居玉だがチャンスとみて3筋を逆襲した。2筋3筋の攻防がお互いに抜き差しならぬ対決となった。後手にかなりの追い上げを喫したものの、2枚のと金を確実に活用して寄せきった(99手)。この将棋は伊藤さんらしい個性的な相振りの戦いぶりであった。
今回の詰将棋:11手詰