ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

客寄せ

「客寄せ」という言葉がある。詰パラ誌では私が購読を始めた昭和40年代後半には既に見たり聞いたりした言葉だから意外と歴史がある。


 あるコーナーで読者がその詰将棋を解いたり、あるいは解答を送ってみたいと思わせるような作品を「客寄せ的作品」と呼ぶ。出題時にそれと云う場合もあれば、結果稿にてそうでしたと云う場合もある。しかし、考え方によっては、当方で断定してしまっては投稿した作者に対して失礼なことにもなりかねないのである。易しい作品であっても変化・紛れが適当にあったりして良い作品だと思える作品もあるからだ。


 一方、投稿作品のコメント欄に客寄せとして使ってくださいと時折あったりするから、ことは複雑である。ご本人が謙遜している場合もあるし、文字通り平平凡凡な易しさしかない作品もある。そのあたりの見極めを選者はしなくてはならない。


 さて、今月(詰パラ10月号)の小学校の選題作品であるが、そういった雰囲気のある作品が混じっているかもしれないが、今期の中では易しい選題の部類である。担当最後の11月号では重量級の作品でお別れをしたいと考えている。


 久しぶりに自作の詰将棋を掲載いたします。
本日の詰将棋:19手詰