詰将棋パラダイスで、この4月にて入選百回を果たした。
初入選が昭和49年なので足掛け38年を要した。
初入選の2年前の昭和47年からの詰パラ会員で、40年近くかかったけれど、読むだけの会員だった時期(これを詰パラでは冬眠会員という)もかなりあり、この38年という月日はいたし方ない部分がある。
そういった中にあって、一方、現在も詰パラ担当業務をしているが、通算10年以上、編集スタッフみたいな仕事をしていることはある意味、誇りにしても良いのではないかと思っている。
思えば、詰パラ誌は不思議な雑誌である。その一つに書店売りがない。
私は昭和47年にたまたま近代将棋誌に掲載された広告記事を見て購入した。
このように一つのハードルをもうけて、入手された本誌に魅せられた人々がその後、直接購読の継続読者となって今日まで支えてきたのであろう。
これが一般の書店売りなら、あまたの将棋関連雑誌が廃刊の憂き目を見てきたように詰パラ誌もとっくの昔につぶれていたかもしれない。そういった意味ではまさに同人雑誌なのである。
小説の世界なら同人誌の中で技術などをみがき、やがて直木賞や芥川賞などの文学賞を受賞して文壇にはばたいていけるのだが、詰パラ誌はそのような類の同人雑誌ではない。
詰パラ誌はあくまで詰将棋にどっぷりとつかった人たちのための永遠の楽園(パラダイス)なのである。
さて、同人入り(入選百回)記念作品展を詰パラ5月号で掲載しているところであるが、その作品3題はいずれも易しい一桁手数の作品である。
このブログではややバランスのとれた手数(とはいってもそんなに難しくはない)をそろえた3題を懸賞出題する。
詰将棋解答選手権(福岡会場)の参加賞として作成配布した「平成の7手詰傑作集」を全問正解者より10名の方にプレゼントいたします。
*解答はメールで。 para9981@gmail.com
*解答方法は初手と最終手と手数だけでOK。
*締切は平成24年5月31日