ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

福岡の将棋事情(後編)ほか

1 福岡の将棋事情(後編)

福岡将棋会館の指導棋士・関口武史四段による標記の特別リポート・下が週刊将棋6月12日号に掲載されたので紹介いたします。


2 菅井五段の中飛車講座

 今週の週刊将棋にはもう一つの注目記事がある。それは菅井五段による見開き2ページの「プロの常識教えます」(中飛車で中央突破)である。
 問答形式のひとつに、Q:対先手中飛車には相振り飛車が有力って本当? この答えに「相手が居飛車党の場合は、相振り飛車を誘うために中飛車を選ぶ、という戦い方もある」すなわち、居飛車党に不慣れな振り飛車を選ばせたと云えると答えている。確かに相振りにおける中飛車は指しにくい面もあるが、相手にとっても不慣れな作戦を採ったというマイナス面もあるでしょうということなのである。

 私は2011.8.1付けブログで「先手56歩からの中飛車vs振り飛車」というタイトルで記事を書いている。私はかなりのプロ相振り将棋の棋譜を収集しているが、そのうち、中飛車絡みの相振りが約120局あり、これを中飛車側からみると対戦成績が54勝66敗で5割に届いていない。相振り得意の棋士からすると、また違うデータが出るのかも知れないが、私自身は初手56歩から中飛車を目指す指し方はあまり積極的に指す方ではない。お互いの飛車を振る位置をはじめとして、相振り飛車にはまだまだ未開拓の分野が多い。


3 本日の詰将棋:17手詰