ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

タイトル戦に「相振り飛車」登場

 タイトル戦に相振り登場といっても女流棋戦の話しだ。

7月4日から始まった第2期ヒューリック杯清龍戦5番勝負。

 ところで、8大タイトル戦に相振りどころか、振り飛車そのものを見かけなくなって5年も10年も経過しているような気がしてきた(本当は近年では王位戦の菅井振り飛車があるのだが)。いま、振り飛車は暗い時代に突入しつつある。この先、藤井7段がタイトルを次々に奪取し始めたら、ますますその感を深くするだろう。トップ棋士が打倒藤井として振り飛車を研究しなくなるし、またする必要もないからである。それはとりもなおさず振り飛車の技術の向上が停滞することを意味する。将棋の戦法というのはそれをする人、受けてたつ人の切磋琢磨する過程を経て進化していくものだからだ。

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さて、話しが横道にそれたが途中図は後手が30手目54銀と指したところである。先手・里見香奈清麗が中飛車・金無双囲いで後手挑戦者・上田初美女流4段が3間飛車・美濃囲いの戦型である。この将棋は中盤の攻防に見所があったが、71手目75歩からは先手の攻め合い勝ちになったようだ。以下、101手で里見さんが先勝した。

今回の詰将棋:27手詰

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