安恵照剛八段vs森安秀光九段 29期C1順位戦
第1図は後手の森安九段が60手目25桂と跳ねたところである。
これに対して、先手は26歩以下角を呼び込んで玉の顔面
受けで応じるが、後手の指し方がなかなか参考になる。
▲26歩 ▽同角 ▲27玉 ▽44角 ▲26歩 ▽18歩 ▲同香 ▽17歩
▲同香 ▽同桂成 ▲同銀 ▽75歩 ▲36歩 ▽25歩 ▲37金 ▽18歩
▲同玉 ▽26歩 ▲同銀 ▽同角 ▲同金 ▽25歩 ▲35金 ▽26香
▲28歩 ▽35飛 ▲同歩 ▽16銀 ▲38角 ▽15香 ▲17歩 ▽37歩
▲16角 ▽同香 ▲37桂 ▽38角 ▲27桂 ▽同香成 ▲同歩 ▽26桂
▲28玉 ▽29角成 まで102手で後手の勝ち。
二度にわたる18歩の手筋を放ち、巧妙に飛角を先手の金銀と指し違えて、
収束は細かい攻めを思わせるが詰将棋の捌きのような寄せが見事に決まる。
安恵vs森安.kif