4月11日分*41飛成 51歩 53桂 同金右 71金 同玉 82角 同馬 72桂成 同馬 82銀 62玉 72香成 同玉 52龍 同歩 71金 62玉 73角 まで19手詰
九G例会参加記
4月23日は九G例会日だった。
参加人数が9名だったので意外というかほっとした。
これはコロナが沈静化していない中、コロナと共存して行かざるを得ないということかそれとも例会日が大きく変わった影響なのか定かではない。
もともと九Gは発足時から1月と8月が定例開催日だった。
数年前に私から季候のよい4月10月(春と秋)あたりに変更してほしいと提案していたがほとんどの人から反対をされていた。
2時間かけて長崎から列車で移動する。盆と正月は人で込むうえに指定席も割増運賃を請求されていた。なんといっても1年で一番暑いときと寒いときに移動するのが年齢を重ねるごとにだんだん苦痛になってきたからである。
この2年コロナで参加者が少ないのを利用してうまく立ち回ったかたちになってみんなに申し訳ないが私自身は一安心であった。
さて、この日の詰将棋の課題は「玉が一カ所だけ動く」というものだった。
私も1作提出した(金頭の桂で収束する11手詰)。
収束で金頭の桂を打つと普通これを取って頭金を打って詰みとなる。
桂打ちに対して玉が横に逃げても金で詰みだから普通桂を取って収束するのが暗黙の了解となっているし、変化同手数があるのでダメとはしないものだ。しかし、今回は課題の厳格な基準にマッチしないということで没となってしまった。そこまで頭が廻らなかった私のミスと云うことなのだろう。
次回は10月15日(土)が開催日。
課題が 持ち駒数>盤面駒数
持ち駒が7枚以上になると嫌われそうなので6枚以内に押さえたい。
たとえば、持ち駒6枚だと盤面駒数を5枚以内に押さえればよい。
打ち上げは4人で夕食会という感じになった。
どうせ打ち上げはコロナで無しだろうと踏んで車で来た人が3人いた。
次回は本格的な打ち上げ宴会をしたいものである。
また、9月23日には西九州新幹線が開通する。
10月には新幹線で移動するのを目論んでいる。
下剋上
第5回abemaトーナメントが4月16日に開幕する。
その1週間前の9日にドラフトではなく自力で出場権を獲得する1チーム編成のための対局が行われた。
3つのブロックで進行した各4人による準決勝・決勝戦がおこなわれて3人の出場者が決定した。
折田翔吾4段、黒田堯之5段、冨田誠也4段の3人となる。
対局そのものは全部で9局行われたが振り飛車も多く十分に楽しめた。
相中飛車戦、折田4段のパックマンなどアマの将棋にみられるような将棋もあった。
良いことなのかと問われたら、小難しい居飛車の将棋ばかり見せられるよりは断然よい。将棋の戦法の多様性が表現されたとみたい。
さて、この3人。関西奨励会での修業期間が3人合わせて35年という苦労人の集まりとなった。チームエントリー名に恥じないような活躍を期待したい。
今回の詰将棋:19手詰
詰将棋の解答(3月ブログ分)
3月1日分*63桂 同金直 61金 同玉 81龍 71飛 52角 62玉 63角成 同玉 52角 62玉 63金 同金 82龍 72香 63角成 同玉 73金 同香 52龍 まで21手詰
3月2日分*64飛 74桂 76桂 75玉 74飛 65玉 57桂 同と 66金 74玉 64銀成 まで11手詰
3月3日分*63桂 同金寄 83桂 61玉 62と 同金引 51金 同玉 43桂 61玉 41龍 まで11手詰
ネット作品展
関西の詰将棋作家グループに「創棋会」がある。
2か月に1回、定期的に会合をされている。
以前、よく旅行したときに日程が合えばその会合に時折参加したことがある。
そういうご縁があって「創棋会」の作品集作りの時等にお声をかけていただいている。
この度、会の主催による「教材に使える10手台」と称して桂が主役の作品が募集されてネット作品展として公開されている。
*全部で15作品(11手詰~17手詰)
*解答募集締め切り(3月21日)
*アクセス先→https://sokikaitusin2.blog.fc2.com/
今回の詰将棋:上記の作品展に出品した私の作品です。
女流名人戦
2022年2月24日に第48期女流名人戦第4局が行われた。
挑戦者の伊藤沙恵女流3段が里見香奈女流名人に勝ちタイトル奪取した。
伊藤さんにとっては悲願の初優勝であり喜びもひとしおだろう。
彼女は居飛車党だが時折みせる相振り飛車にはいつも注目していた。
2強といわれ始めた女流棋界にこれで清麗に続いて女流名人戦とくさびを打ちこんだ。
女流棋界の興隆のためにはきっと良いことなのだろう。
私なりに里見さんの敗因を考えてみた。
一言で云えば彼女らしい将棋が指せていなかったのでないかと思っている。
第1局が袖飛車からの乱戦将棋だった。
第3局が振り飛車対抗型で向い飛車に振り勝っている(これが里見さんらしい将棋)。
第2局と第4局が56歩から先手中飛車を目指したが相手に飛車を振られたらさっさと左に玉を囲い、飛車を2筋に戻してしまった
私は振り飛車党の人がこういう指し方をするのは大嫌いである。
なぜ、経験豊富な相振りを避けたのか。
相手も得意と思われる相振りをさけたのか、あるいは経験数値が少ない対抗型の振り飛車側を相手に持たせたかったのか、奈辺の事情はよくわからない。
このシリーズ、相振りが2,3局は観ることができるのではと思っていた。
そのチャンスが二局はあったが里見さんが拒否している。それが一番残念。
要するに作戦がちぐはぐだったことが遠因だと思っている。
今回の詰将棋:11手詰
朝日杯で快挙
2022年2月23日、第15回朝日杯将棋オープン戦の準決勝及び決勝戦が行われた。菅井竜也八段が優勝した。銀河戦の優勝に引き続いての快挙である。
午前中の対局は佐藤天彦九段で午後の決勝戦は稲葉陽八段だった。
この日、youtubeでは羽生善治九段の解説。Abemaでは遠山雄亮六段と藤井猛九段が交互に解説をつとめた。特に藤井九段は対局終了後の振り返り解説では振り飛車の指し方の細かい変化・手順まで披露してくれた。
表彰式での菅井八段のコメントがとりわけ印象に残る。
*振り飛車を指す棋士が少ない中で結果を残せたことがよかった。
*振り飛車のフアンのために希望と勇気をあたえられたのではないかと思っている。・・・などなどである。
最近は観る将棋もいささか沈滞気味である。
今回の件で多くのアマ振り飛車党の方々は少しはホットしたことだろう。
人生は短い!
読むべき本は選ばねばならない。
それと同じように将棋においても指すべき戦法は選ばねばならない。
逆にいうと興味がない戦法に手を出してはいけない。
特に、私の場合メインの趣味が詰将棋だからなおさらのことである。
要するに時間は合理的に使うべきであると思っている。
今回の詰将棋:21手詰