文藝春秋11月号が発売された。
有働由美子さんと杉本昌隆八段の対談が10ページにわたって掲載されていた。
その中より二、三紹介したい。
有働「プロになれる方となれない方は何がちがうのでしょうか。」
杉本「棋士になれない方の努力が足りないわけではありません。逆にセンスや才能というか、努力だけでは身に着けられない何かを持っている。野球選手でいう地肩の強さのようなものです。どんなに努力しても160キロの球はほとんどの人が投げられないですよね。そういう地力が、将棋で云うと「先を読む力」です。」
有働「それって訓練では身につかないものなんですか」
杉本「一定のレベルから先は生まれ持ったものとしか言いようがない。見た瞬間に最終図が浮かぶようなものは才能ですね。」
つぎに、少しユウモアを感じさせるもの
杉本「藤井さんは新幹線でグリーン車には乗らないらしい」
有働「それはなぜでしょう?」
杉本「自由席によく乗っていますと言っていたので「なんで?」と聞いたら、「自由だからです」みたいな返事が返ってきました。」
有働「自分の意思でどこでも座れるということですか」
杉本「そういうことですね。でも隣にフアンの人が来たら困らない?と聞いたら「いや、自由ですから」とか言っていて。あまり答えになっていないんですけどね」
そのほか、弟子、奥さんとのなれそめ、AIなどが話題になっていた。
今回の詰将棋:9手詰