ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

本来の「相振り」らしさ

 第14期マイナビ女子オープンの5番勝負第2局が4月21日に開催された。

 先手となった伊藤沙恵女流3段は5手目に66歩と止めて裏芸の相振り飛車を目指した。これに対して西山朋佳女流女王は35歩と応じてすんなり3間に振った。第1局では西山さんが相手の相振りを牽制するような指し方をみせたので、どちらもほとんど居玉のまま、みたこともないような乱戦になった経緯がある。今回はよくある手順の相振りとなり観戦していても落ち着いてみることができた。下記途中図は49手目先手96歩で昼食休憩となった局面である。

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再開後は中盤のねじり合いが続いた。後手13角を46角と捌いたあとに73角と展開した指し回しが印象に残る。終盤は一手違いまでになったが後手が102手で本局を制した。次局以降も熱戦を期待したい。

今回の詰将棋:37手詰(手数は長いがよく捌けて収束は清涼詰になります。)

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