ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

剛腕・強手は桑原流を彷彿

第34期竜王戦第6組ランキング戦が1月13日に行われた。

西山朋佳女流3冠vs室岡克彦7段の一戦。

下記途中図は先手が6筋の歩を交換して64銀と進出したところ、後手が63歩と指したところである。

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さて、先手は穏やかに指すなら75銀と引くところだが、なんと同銀成と取り、同金に64歩と打ち62金と引かれた。この局面で銀損である。これから先手は43角と打ち、以下攻め倒してしまったのが少々驚きであった(75手で先手勝利)。

 西山さんらしい剛腕・強手が決まったがもはや映画の世界での「ワンダーウーマン」といえば言い過ぎだが、少なくとも詰将棋で云えばまさに「桑原辰雄流」を彷彿させるものがある。

 こんなに強い振り飛車党、早くプロになってもらうのが楽しみで仕方がない。

今回の詰将棋:25手詰

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