9月14日女流王座戦の挑戦者決定戦がおこなわれた。先手・里見香奈女流4冠vs後手・伊藤沙恵女流3段の一戦。この二人なら相振りになることを期待して観戦開始。先手里見さんはいつでも飛車が振れるような駒組で動く。対して後手伊藤さんも相振り模様に動き、先手が飛車を振ったのを確認して自らも振りたいところだ。ところがこの互いに牽制しあうような駒組が延々1時間近く続き、作戦上の駆け引きとはいえ少々、イライラしてきて私のような何が何でも振り飛車という輩には優柔不断にしかうつらない。ついに先手は21手目26歩と突いて居飛車を明示した。これに対して後手はどうするかだがこれまでの後手の棋風からすると居飛車にするところだろうがなんと中飛車にしてくれた。
途中図は先手33手目46銀の昼食休憩時の局面。
その後、将棋の流れは先手が地力を発揮して中盤のねじり合いでまさっていたようだ。後手も見せ場を作ってくれたが135手で屈した。残念だったが、伊藤さん、振り飛車をみせてくれてありがとう!
今回の詰将棋:29手詰