9月18日倉敷籐花の準決勝戦が行われた。
先手・石本さくら女流初段vs後手・甲斐智美女流5段。
戦型は互いに3間に振る相振り飛車となった。
途中図は先手が63手目に98角と打ったところである。
実はこの角はのちほど76角とあがり、また98角と戻るなど都合3回往復している。最後は76角で相手の飛車の動きを封じ込めるのに一役買うという活躍だった。思うにこの98角はこの勝負を制する勝負手だったのだろう。119手で難敵をくだした石本さんだが、挑戦者決定戦の相手は中井広恵女流5段。振り飛車を<しない人>より<できる人>を応援したくなるものだ。新しいヒロインの誕生をひそかに期待する。
今回の詰将棋:15手詰