詰将棋の配置駒には無駄な駒は一つもありません。一つ一つがなんらかの意味を持ちつつ、盤上に存在しています。もしそうでなければそれは「飾り駒」といって詰将棋作家が嫌うものの一つです。
詰将棋の創作とは余詰や不詰との戦いです。その他、変化同手数や手順前後の解消などに腐心することもあります。
「金無双」の拙作シリーズからの作品をお手本に配置駒の位置づけを検討してみましょう。
図では87歩や15飛の存在が少し目障りというか、これらが何のためにいるのだろうと考えることが解図への大きなヒントになることがあります。
87歩は手順前後の解消のためであり、また15飛は二つの余詰消しのための配置です。これらはそれが解決への唯一の方法ではなくて詰将棋作家のセンスが問われるところでもあります。
さて、これらは具体的にはどういった手順になるのだろうと考えつつ、解図するのも解き方上手になる道かもしれません。
作品は21手詰です。