ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

ねんりんピック「将棋交流大会」

 第28回全国健康福祉祭やまぐち大会の将棋の部が山口県柳井市平成27年10月17日&18日&19日に開催されました。
17日に歓迎セレモニーが行われ、そして18日に団体戦・19日に団体戦及び個人戦がそれぞれ行われました。
団体戦の競技方法は16組(各組4チーム)に分かれて総当たりのリーグ戦を行い、成績が一番良かったチームが翌日(19日)の決勝トーナメントに進みます。
個人戦団体戦の決勝トーナメントに進めなかったチームの人たちが全員参加して、16名づつ10組に分かれて、各組でいきなりトーナメントをおこないます。これにより、個人戦の優勝者は10人、誕生することになります。
団体戦の各組に入るチームはあらかじめ決められていました。また、16という数字はトーナメントを行う上で理想的な数字です。合理的な運営には欠かせない事務処理でしょう。

 審判等で来られたプロ棋士は次の4名でした。
福崎文吾九段、畠山鎮七段、今泉健司四段、北村桂香女流初段。
また、1日目に今泉四段の「詰将棋」が、2日目に畠山七段の「次の一手」がそれぞれ出題されました。加えて、2日間を通してプロ棋士による指導対局がおこなわれました。ああ、それに畠山七段vs今泉四段の模範対局が2日目の午後におこなわれました。会場内の各ブースの活用で選手及び関係者を飽きさせないように、この2日間、工夫をこらしたイベント内容となっていたのには感心いたしました。


初日について

団体戦での各組で予選抜けをした16チームはつぎのとおりです。
横浜市、岩国錦帯橋滋賀県広島県熊本県仙台市北九州市、鹿児島県、東京都、兵庫県京都府岐阜県、下関巌流島、長野県、大阪市熊本市 でした。

わが長崎県チームは1勝2敗で予選抜けできませんでしたが、私は個人的に3連勝でした。


二日目について

団体戦の16チームによる決勝トーナメントの結果は
優勝:兵庫県  準優勝:熊本県  3位:横浜市熊本市


個人戦は16名によるトーナメントが複数組行われ、それぞれの組で優勝者等が決められました。
私は準決勝戦で敗れまして、3位の表彰を受けました。


二日目の個人戦で勝ち進む中、時間進行上の間隙をぬって、あわただしく今泉四段から飛香落ちで指導を受けました。彼とは竜棋会を通じて親しくさせていただいているところですが、初めての対戦でした(将棋は負けました)。終局後勝負どころのポイントを詳しく教えていただき、今回ねんりんピックに来て良かったと思える出来事の一つとなりました。


*二日間を通じての私自身の感想ですが、指し将棋は寄せを楽しみ、勝敗にはあまりこだわらないという詰将棋作家独特の指し将棋観(?)があり、こういった大舞台ではあまり緊張するといったことが一つもありません。それと今回指した戦法が中飛車と相振り飛車という私の得意戦法ですべてを対局できたことも好成績につながったかとも思います。それに、寄りそうな時には詰ましてしまうという詰将棋魂が今回は花を開き、相手を頓死させた将棋が三局もあったことも印象に残りました。
 来年の開催は長崎県なので、私は裏方にまわって運営のお手伝いをしようかと思っています。「ねんりんピック山口」は4日間の好天気にも恵まれて、スポーツと文化の祭典も大いに盛り上がったことでしょう。


最後に、初日に出題された今泉四段の詰将棋を紹介しておきます。
あえて解答は記載しませんが、15手詰です。

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