ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

秋の入り口、佳境の将棋

 9月になりました。本格的な秋の訪れはもうすぐそばまで来ています。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などといろいろと形容される秋です。
実りの秋という表現もあるくらいですから、何事をするにもきっと良い季節なのでしょう。
将棋界だって例外ではありません。


 タイトル戦をみてみると、まずは王座戦がスタートします。ほどなく挑戦者が決まる竜王戦は10月下旬には7番勝負が始まります。棋王戦は挑戦者決定トーナメントが着々と進捗していますし、王将戦はリーグ入りを決める棋士が出そろいます。
 順位戦は各クラスとも第5局前後の戦いで1年間の長いリーグの中盤にさしかかったところです。女流棋戦をながめてみても、女流王座5番勝負に倉敷藤花3番勝負と活況を呈することになります。フアン参加型のイベントもこの女流タイトル戦二つに加えて、「将棋の日」のイベント、加古川青流戦の公開型決勝3番勝負など話題に事欠きません。
将棋界全体がまさに佳境に入ってくると云えるでしょう。


 そして初夏から始まったニコニコ動画で観賞できる「叡王戦」も将棋フアンとして見逃すわけにはまいりません。NHK杯の3局に相当する分を一日で観戦できて、しかも月に数回ネット中継があるのでたまったもの(楽しみが増えて)ではありません。惜しむらくは「振り飛車戦」が少ないことです。振り飛車を指す度胸のある棋士が増えてくれることが私の勝手な希望ではあります。


 さて、個人的見解で個別の事案の注目点です。
*9月4日はA級順位戦で久保九段(vs深浦九段)が登場します。
 連敗スタートとなった今期、そろそろエンジンがかかってほしいものです。
*NHK杯で9月20日には菅井六段(vs村山七段)、9月27日には戸辺六段(vs飯塚七段)が登場します。この二人の振り飛車党の戦いぶりには目が離せません。
*10月4日には「第3回将棋文化検定」が全国6会場で実施されます。申し込み締切は9月13日だそうで、詳細は日本将棋連盟のHPをごらんください。詰将棋解答選手権でいつも試験監の役なので、初めてですが今年は受けてみたいと思います(福岡で)。「知っておきたい将棋の基礎知識」といったところでしょうが、なかには知らなくてもいいような問いもあるようです。看寿の煙詰は何手詰とか、歩ばかりを使った詰将棋は「豆腐図式」ということなどは間違えると恥ずかしいので詰将棋関連は事前に押さえておきたいと思います。
*10月17日&18日には大阪で「通天閣将棋まつり」が開催されます。私も過去2回ほど参加したことがありますが、なかなか楽しいイベントです。今年は山口県での「ねんりんピック」に出場しなければならず、日程が重なって残念です。


長崎県の将棋大会>
赤旗名人戦:県大会が10月11日に開催されますが、それに先だって県内4地区に分けての地区大会がおこなわれます。北部地区は佐世保市で8月30日実施スミ。中央地区は諫早市で9月13日、長崎地区は長崎市で9月20日、五島地区は実施日未定となっています。

*毎年、佐世保市で8月に実施されていた「西海団体戦」は佐世保支部に問い合わせたところ、この秋以降、実施に向けて検討中とのことでした。今後、「秀楽」のHPをご確認ください。