ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

懸賞詰将棋の解答

 ブログ2周年を記念して10月1日に出題したが、その解答結果は次の通りです。

<正解手順>
23龍 24銀 同龍 同香 17馬 同玉 18銀 まで7手詰。


<短評>
*銀の中合がこんなに綺麗に出現するなんて、双玉も面白いもんですね。馬捨ての収束も鮮やかです。
*馬捨ても入って纏まりが良い。
*実戦の最終版のようなスリルがありました。
*ソッポ龍が見事に決まる。
*当然の一着ですが、ソッポの感触が良いですね。
*初手23龍がうまい手で24銀の応手も面白い攻防手。だが、龍や12角が動かないのが不満。
*24銀の中合は双玉らしい鬼手。
*17馬は決まったという感じの手ですが、37歩と59桂が邪魔ですね。


<正解手順>
33角 22金 21金 同玉 13桂 同香 31飛 同金  同歩成 同玉 22角成 同飛 21金 同飛 32金 まで15手詰。


<短評>

*これは「詰将棋の詩」の時代を思い出させる実戦型。特に31飛とぶち込むあたりに懐かしさを感じます。
*8手目12玉や12手目同玉の変同があるのは味が悪い。5手目の13桂は、このタイミングだと逃げ道を増やす
 感じでやり難いので面白い。
*こちらも合駒を考えねばなりません。
*桂打が絶妙でした。
*13桂が気づき難い好手。
*実戦の香りがします。
*妙手はないが好手はいっぱい。読みの訓練によい詰将棋。以前はこういう感じの詰将棋は好みだったけど
 最近は詰将棋らしいのが好きになっている。
*13桂は玉の懐を広げるようで打ち辛い。
*13桂は光る。ただ31での駒交換はこの手数では少々露骨。


<正解手順>
23桂 32玉 41銀生 同玉 42金 同玉 31銀 32玉 22銀成 同角 21銀 23玉 
22馬 同玉 11角 23玉 22金 33玉 32金 23玉 22角成 まで21手詰。


<短評>

*4手目まではなんとなく進みますが、5手目42銀とやってしまい難渋しました。
*12手目23玉の変同は駒が消えるだけに味が悪い。3手目の41銀生〜42金の3手一組の好手は良いと思いました。
*金を捨てるところが難しかった。
*44が開き詰むかいなと思わせる。
*41銀生〜31銀が好手順。
*4手目までは直感通り。5手目金捨てがやりにくい手でした。どこかで33に捨てる手が出てくるのを期待しましたが。
*41銀生から42金が絶妙。これで急所の31銀が打てる。
*狭い玉なのに42金に気付かずなかなか捕まらなかった。目論見通りでしょ。



<総評>
*私の好みはいうまでもなく(?)第1問です!
*今回の初手と最終手を書かせる場合は変同があると、全手順を書くより、かえって書きがたいですね。
 3作品とも1手は中心となる好手が入っているのは好感がもてます。
*2周年記念の懸賞問題すばらしいです。詰将棋入門も見せていただきたいものです。
*傾向として大駒投資しての金銀との換金、金めがみんなお好き。


メール解答を頂いた方は全部で13名でうち11名が全問正解者でした。
11名の方に小冊子「詰将棋入門」を進呈いたします。
解答履歴等により、住所氏名が判明している方には既に29日に発送いたしました。
それがかなわない人には再度こちらからメールで住所等の問い合わせをしていますので、
ご返信があり次第、順次発送いたします。