ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

気軽に解ける5手詰(解答編)

 1月7日付ブログ「気軽に解ける5手詰」の解答編です。
12人の方(うち全問正解者10人)よりメール解答をいただきました。ありがとうございました。短評・総評いただいた全てをまじえながら、各題を解説していきます。


33角成 65龍 同飛 同桂 65飛まで5手詰

*ばか詰風味
*意外にあっさり。却って疑心暗鬼に陥ります。
*5手詰に駒取りとは何とも大胆。
*移動合は良いが5手詰で取ってしまうのは一寸・・・。
*龍移動合が攻防であるがこれだけ包囲されてはさすがに御用。


56龍 35玉 44角 同玉 45龍 まで5手詰

*一つ横によろける感触は良い。
*初手の龍の移動場所が最大のポイント。65龍だと55歩で逃れですね。
*詰上がりがすぐに浮かぶかどうか。
*龍がチェスナイト流に動いたみたい。


37龍 同玉 27飛 同馬 46馬 まで5手詰

*見える手を指せば詰むが2連捨ては気持ち良い。
*27飛捨てが新鮮に思えます。17飛の筋はよくあるのですが。
*力強い連続捨て
*48歩が大きなヒント
*清涼詰というより押しくら饅頭あったか詰の感じ。


14銀生 同玉 33香成 47飛成 23飛成 まで5手詰

*有利に見える34銀生だと邪魔駒になってしまうのは面白い。
*銀と香、どちらを先に動かすか。
*3手目は好手ですが考えやすい。
*実戦だと34へ、詰将棋だと14へが第1感。


34銀成 同桂 23桂成 26桂 33飛成 まで5手詰

*守備桂の2段活用
*双方の桂がいい仕事をしました。
*桂の2段跳ねは楽しい。私だったら26馬 54金配置で紛れを増やす構図にしそうです。
 配置は出題図の方が綺麗ですけど。
*銀桂バトンタッチがうまい。


34馬 同角 52龍 同角 23銀 まで5手詰

*守備によく利いている角に遊んでもらう手順に感動。
*角の利きを外す大駒連捨てが気持いい。
*守備角の翻弄、実戦形もプラス。
*52馬が邪魔駒面をしている。34角と打てるような形だと良かったのですが・・・。
*大の虫を殺して小の虫を生かす。


16歩 同角 45龍 同龍 33角成 まで5手詰

*持駒歩の5手詰はほぼ一本道。
*5手詰なので17歩配置で歩の持駒はないような形にしたかったが・・・。
*52角を馬にして1局作れそうと弄ってみましたが、消せない余詰があり断念。
*最後、角引詰の変化も良い感じ。


53角 同角 41金 同玉 62銀成 まで5手詰

*歩合が効かない形を目指す。
*飛車の横利きを通すまでの手順が重要。
*使用駒にも少しこだわり歩の不使用。
*5手一組の手順で良いと思います。私なら21桂、23龍の配置にするでしょうけど。
*手数開示がないといきなり41金とやってしまいそう。


35桂 同歩 23飛 同銀 24角成 まで5手詰

*龍取りを消す。
*あと1枚減らせれば・・・。
*35桂と逃げ道を広げてからの23飛が巧い。
*当然飛打、角成位置限定。


56香 同と 45金 同玉 75龍 まで5手詰

*45金の打ち捨てが妙手。
*鮮やかに両王手が締める。
*この形なら両王手を目指す。13桂が今一つ。
*65とを移動させると両王手が成立する仕組みは面白い。13桂が痛い配置。
*45金が強烈。

☆本作は最初、飛金で考えていたのですがやはり大駒4枚の攻め駒は強力でいろんな余詰で悩まされてあきらめました。13桂はその時の余詰消しの残骸です(削除すべきでした)。それよりも、妙な所へこだわりを持ったせいか、搦め手からほころびが生じた。作意3手目に74龍、55玉、75龍、65歩、45金までの余詰である。64歩を64と金で修正といたします。修正案までいただいた占魚亭さんありがとうございました。


<総評>
*このぐらいだといいですね。正月ボケしていても何とか解図できました。
*素敵な作品をありがとうございました。
*どれもきっちり作られていると思いました。
*全10作、楽しく解きました。5・8の2作が好みです。
*最近のネットは高尚な作品が多くて、お腹一杯状態だった。詰将棋はサクサク解けて解後感が良いことも大事だと思う。今回は気楽に解けて楽しめました。
*楽しく解きました。どの作品もいい味がしましたが、私の好みは7番です。
*タイトル通り気軽に解くことが出来た作品(4番・6番)あり、苦しんだ作品(5番・9番)ありで、楽しむことができました。


<全問正解者>
   お名前の太字の方5名が当選者です。

天野宗歩  嵐田保夫  青い蛙  小池正浩  蛇塚  

占魚亭  TK  藤田卓志  森住朋人  やぶいり