「心なき身にもあはれは知られけり しぎ立つ沢の秋の夕暮れ」という和歌がふと口ずさめるような秋の夕暮れ時が好きである。
といって、私の生活環境に西行法師が云うところの沢もなければ、飛び立つしぎもいない。
海、川、山に囲まれた長崎の地で夕暮れ時に無燈火の自転車を押して坂道を歩いている時、夕日に染まる山肌、近くの原っぱから聞こえてくる虫の声を耳にすると、そういった感傷にふととらわれることがある。
さて、今夜は秋の夜長をどう過ごそうか?作りかけの詰将棋の創作か、それとも読みさしの本にしようか。10月の7,8,9日に開催された秋祭り「おくんち」が終わると、長崎の秋はいっきに深まっていく。
本日の詰将棋:13手詰