ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

和歌山大学将棋部OB会など

11月18日から関西に来ています。以下は将棋関連部分の手記です。

1 第1期リコー杯女流王座戦第3局の前夜祭
 11月18日に大阪梅田のホテルで開催された。多分、知人に会うことはないだろうと思っていたが詰将棋解答選手権でお世話になっているツイッター仲間でもあるSWKK(ユーザー名)さんと、詰パラ編集長の水上氏に会場でお会いすることができた。
 久保2冠と最近の調子、タイトル戦の防衛戦を控えての体調管理などをお聞きし、日程が合えば対局場がある現地へ応援に行きたい旨、申し上げて辞した。
 次に谷川九段と水上氏とともに九段の作品集や詰パラ誌のことなど、詰将棋談義をした。
 このお二人とお話しすることができただけで、前夜祭に来たかいがあったというものである。

2 女流王座戦大盤解説会及び駒桜イベント
 第3局はご承知のように加藤桃子奨励会1級が清水市代六段に勝った。少々、驚いたのはその戦法。そういえば、前夜祭の会場での加藤さんの挨拶が「試してみたい戦法がある」と言っていたので、永瀬拓矢四段と親しいので振り飛車でもするのかなと思っていたのであるが、まさかその通りになるとは正直思わなかった。彼女が振り飛車党に変身するなら、もっと応援しようかなと思いました。
 さて、その日の朝から開催された駒桜イベントで室谷由紀女流初段の指導対局を受けた。以下、さわりの手順を紹介する。

手合いは飛香落ちでいつものように一筋の歩を飛車で切り、76飛と転身する布陣をとった。

途中図は上手が42玉と上がったところである。97角の射程内に入ったので、居玉ではあったが攻め続け、角を切り飛車を成ったところでは下手が指しやすくそのまま押し切った。
42玉  65歩  31玉  64歩  同銀  65歩  53銀  74歩  63金  73歩成
同桂  53角成  同金  73飛成 以下下手勝ち。 


3 指導対局をヒントに詰将棋創作
 前記の指導対局の終盤をヒントに詰将棋を作ってみた。飛車が成りこんでいるところ、上手の11香の無いところに19香の存在など、その雰囲気は出ていると思う。19手かかるが、易しい実戦詰に近いので気軽に解いてみてほしい。

4 和歌山大学将棋部OB会
 11月20日に和歌山市で標記の会合が開催された。
 午前中、時間があったのでたまたま開催されていた第8回和歌山将棋フエステイバルの会場を訪問。
この大会の世話人が大学の後輩で伊達隆行氏(将棋指導員・元アマ名人県代表など)である。この方にご挨拶したかったのである。この大会の審判等で来られていたのが船江恒平四段。ちょうど、会場に着いた時には子供たちに対して詰将棋の話しをされていた。彼とは先日の青流戦の優勝のお祝いを申し上げて、しばし談笑した。
 この大会は「将棋の日」週間イベントとして、毎年継続されているとのことであり、会場を拝見したところ参加者も多くなかなかの良きイベントだと感じました。
 さらに時間があったので、母校を訪問。日曜日ではあったが、学園祭(和大祭)が開催されていてこれはラッキーであった。
 さて、本番のOB会。この将棋部のOB会は40年振りに初めて開催され、60代の12名が集まった。
仲間内では二人のアマ名人の県代表者経験者がいた。現在藤沢市に住む丁子孝氏が和歌山県静岡県で延べ8回の代表となったのを一番の出世頭としたら、詰将棋界に深く関わりを持った者は私一人だけだったが、全員がそれぞれ社会の第一線で活躍しながらも、将棋そのものを忘れることなく今日まで生きてきたということを率直に感じた。
 40年の歳月を経て、いろんな話題は尽きることなく、二次会、三次会と紀州路での夜は更けていきました。

5 旅の後半
 23日の西日本団体対抗将棋大会を見学したり、関西将棋会館の道場で将棋を指したりして26日に大阪〜小倉から迂回して大分へ向かい、27日の朝日アマ北九州大会へ参加して帰る予定です。迂回手順は詰将棋では不完全作品のもとですが、人生におけるそれは必要不可欠なこともあります。朝日アマの代表になろうという野望はありませんが、ネットでの「棋楽庵の九州将棋ふまわり日記」の管理人さんとも一度、お会いしておきたいし、一日将棋を楽しんで、時間があれば別府の湯につかって帰りたいと思います。