ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

将棋の羽生王位が金字塔

 9月15日の西日本新聞の社説で、標記のタイトル(サブタイトルが大記録達成)にて、羽生王位の記事が掲載された。記事の前半部分は将棋フアンなら、よく理解できることなので後半部分を紹介したい。

(・・・さらに将棋にはマージャンの伏せ牌やトランプのように未知情報がない。全情報を開示して戦う。ルールを守る限りどんな手も自由で、常に強い者が勝つ冷酷非情なゲームだ。羽生王位は15歳でプロ棋士になり「天才」と言われたが、幼いころに数多く負けたことで強くなった。
 この点、駆けっこなどの順位を付けずに「優しさ」を尊ぶ考え方とは対極にあるだろう。日本将棋の根強い人気の秘密も、一つはそこにあるのではないか。
 パソコンの普及で現代は全棋士棋譜の分析が容易だ。飛躍的に研究が進んだといわれる。会見した羽生王位も「最近の将棋は内容、戦術が違う。研究を怠れば、すぐに置いていかれる」と言う。
 「ごきげん中飛車」「一手損角換わり」など、以前には考えられなかったような戦法が主流だ。戦術も進化し、序盤数手目から最終の「詰み」を考慮しながら指す時代である。天才、大棋士といえども生き残りは至難の業である。
 大山康晴15世名人には、もう一つ偉大な記録がある。最後のタイトルを59歳で取っている。羽生王位は40歳だ。60歳代まで現役で活躍し、ぜひタイトルに挑んでいただきたい。)が記事の内容である。


第24期竜王戦について 
 さて、話題は変わって9月12日に竜王戦挑戦者決定戦第3局が行われて、久保2冠が丸山9段に敗れて、2年連続竜王戦挑戦者への夢がかなわなかった。昨年は、羽生さんにストレート負けだった。挑戦の目があった久保さんのために?昨年は第4局が加古川市で、今年は第2局が吹田市にそれぞれ用意されていたものの、別に気負った訳でもないであろうに、結果としてお膳立てに応えることができなかった。
 今年の竜王戦の対局場は、この大阪の吹田市を除けば、全6局が北陸や東北ばかりで、なにか偏った印象を受ける。1局ぐらいは関西以西に組んでほしかったと思うものの、これは九州に住む者のヒガミかも知れない。


本日の詰将棋:7手詰