ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

アラカルト

第59期王座戦について 
 9月27日に第3局が開催され、あっけなく3連勝で渡辺竜王が王座を奪取した。実は9月20日に京都で行われた第2局の大盤解説会に行ってきた。久保2冠の解説でもあり、思い切って旅たったものの当日は雨、翌日は台風が関西直撃でついでに観光どころではなかった。肝心の王座戦は1日制の影響で終局が夜遅くなる傾向があるため、県外から訪れるにはいろんな面で難があるようだ。京都観光は別の機会に企画を立てたいと思っている。

西日本新聞における羽生さんの記事
 9月26日付けで「羽生3冠、なぜ強いのか」のタイトルで記事が出た。米長会長のコメントだが、「大山流の強さとは違う。大山将棋を言い表せれば安心。これに対し、羽生将棋は居つくことは死ぬることなり。宮本武蔵五輪の書にある神髄である。大山15世名人が比較的自然で平凡な手を好むのに対し、羽生3冠は斬新な手を選ぶ。相手が十分研究している局面になると分かっていても、あえてそこに飛び込む。とどまらず、居つくことのない柔軟性と勇気、決断力を併せ持っている」と述べていた。
  7大タイトル保持者の戦績(9月20日現在)も載っていた。
 棋士名   年齢  勝数   負数  勝率
 羽生善治  40  1156   446  0.721
 森内俊之  40  805   440  0.646
 久保利明  36  569   326  0.635
 渡辺明   27  378   178  0.679
*贔屓の久保さんの勝率が4人の中で一番低いのが気になる。2冠を取っていることにその勝ち方が偏っているのか、2冠を取った頃からより強くなっているのか、その辺のところはよく分からない。

詰パラ関係者の訃報
 詰パラHPで、創棋会の創始者でもある田宮克哉氏の訃報が載っていた。享年88歳。この方は現在の詰パラの誌面にある「ヤン詰」の初代担当者でもある。(現在のヤン詰はその頃とは似ても似つかぬコーナーになってしまっているが。)私はこのヤン詰の3代目の担当者を務め、8年6カ月の間、担当した。田宮氏とはお会いしたことはなかったが、いつの頃からか、年賀状のやり取りを続けていた時期があった。詰将棋に限らず、とにかくパズル好きというイメージが強い方であった。ご冥福をお祈りしたい。

詰将棋カレンダーの寸評
 9/13 歩が一枚省けそう。 9/14 歩成の紛れがあり。 9/15 下から上からのコビン攻め。 9/16 飛が見事な脇役。 9/17 香のイイ捌き。 9/18 角が一枚邪魔。 9/19 易しいが解後感は良い。 9/20 なるほど! 9/21 22角の消し方。 9/22 角が馬になる時を待っている。 9/23 32玉の位置が最良の構図か。 9/24 わざと逃がして仕留める。 9/25 トキンが限定角を暗示。 9/26 香筋を活かす。 9/27 変同か。 9/28 一間竜が実戦的。 9/29 いっそ飛角図式に。 9/30 龍捨てがひも付きでなかったら、もっと良かった。 #himekuri2011

詰パラ・トライエブリデイの寸評
4319 どこが不成を必要とするのだろう。 4320 角のにらみは大きい。 4321 飛の不成は常套手段。 4322 先に持角を使う。 4323 歩詰に不成。#tryeveryday

森日々の寸評 1575 難しいところはない。飛車を質に、リズムよくせめて清涼詰(27手詰)#tsumeshogi 

本日の詰将棋:7手詰