ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

A級順位戦

 1月31日にA級順位戦一斉対局(8回戦)があった。

2位につけている菅井8段は佐藤(天)9段と対戦して敗局。

首位を走っていた豊島9段も斎藤8段に敗れた。

菅井8段は最終局にプレーオフに持ち込む可能性を残した。

この日、降級者も決まらなかったので最終局(2月29日)はきっと

観る立場としては盛り上がることだろう。

 さて、この日の菅井8段の将棋だが角道を開けたまま3間飛車に振った。

よって、見たこともないような乱戦の将棋となった。

もう少ししっかりした駒組での将棋が見たかったし、こんな乱戦は

好んで指すようなものではないと素人目には思う。

 王将戦のタイトル戦が進行中であるが彼の将棋そのものに変調を

きたしていなければよいがとも思う。

 

今回の詰将棋:25手詰

 

王将戦第2局

 前夜祭には行ったが対局はネットで見た。

1・2局とも振り飛車が通じなかったことがフアンとしてもどかしさを感じる。

第5局の高槻対局に暗雲が立ち込めた気分だ。

岡山県を始め、関西のフアンもきっとやきもきしていることだろう。

私も楽しみにしている一人だ。既にホテルを3泊予約済で準備万端なのだ。

タイトル戦をことごとくストレートで勝たれると相撲に例えるならば

双葉山大鵬を彷彿させるものがある。

今はとにかく第3局か第4局で一発入れてくれと願うのみだ。

 

今回の詰将棋:17手詰

 

王将戦前夜祭

 第73期王将戦第2局が1月20・21日に佐賀県上峰町で行われる。

1月19日にその前夜祭があり久しぶりに行ってきた。

最近の前夜祭はYoutubeなどを見ると少し変わっているようなのでそれを

確かめることもあったが、なんといっても贔屓の菅井八段の気合の入れ方を

見たかったのが本音である。

 さて、会の進行の実態は関係者の挨拶が済んで、対局者に明日への気構えを

聞いたそのあとはさっさと二人は退場していった。

 以前の前夜祭ではしばらく二人は席に残り、フアンから簡単な挨拶をうけたり

ツーショット写真撮影に気軽に応じてくれたものである。

 この部分がなくなったのは極めて残念なことであり、前夜祭の魅力がほとんど

失くなっているのではないかと個人的に思う。

 

今回の詰将棋:21手詰

 

懸賞詰将棋の解答

2023年12月27日に出題した詰パラ入選150回記念に伴う解答発表です。

63銀 81玉 72金 92玉 82金 同玉 71角 同玉 62銀成 同玉

71銀 同玉 53馬 82玉 72金 同玉 63桂成 82玉 71馬

同玉 72金 まで21手詰

*短評

占魚亭:43馬の出動態勢を整える。気持ちのいい捌きで、解後感がとてもいいですね。

蛇塚:綺麗に成桂と金だけの終局は見事の一言です。   

藤田:詰まないので諦めかけていました。ダメかと思ったとき71銀が

   ひらめきました。 

賞品→解答いただいたのが僅か3名でした。6日に賞品発送済。

その他→解答が少なかった要因が問題が難しかったのか、解答応募期間(10日間)

    が短すぎたのか、それとも年末年始の繁忙期がわざわいしたのか

    よく理由がわからない。私の作風は中編作品(主に20手台)が多く

    今後、懸賞詰将棋に関しては手数を含めて考慮を要するところ

    かもしれない。

謹賀新年

 本年も当ブログをよろしくお願いいたします。

私のブログは主に振り飛車の実戦を紹介しながら「今回の詰将棋」として

自作を紹介しています。

<今年の目標>

 昨年は詰将棋パラダイスで入選150回を達成いたしました。

さらに「詰将棋の道4」の作品集も発行いたしました。

 今年というか、中期的な目標になるのですが詰パラでの入選200回

及び第5作品集の発刊に向けて新たなスタートの年になることでしょう。

今回の詰将棋:7手詰(今年の年賀状に掲載した作品です)

 

詰将棋の解答(12月ブログ分)

12月8日分:82銀 同銀 72角 同金 同桂成 同玉 64桂 同金

  62金 81玉 72角 92玉 84桂 同歩 82桂成 同歩

  83銀 91玉 81角成 同玉 72金 91玉 82金

   まで23手詰

 

12月13日分:71と 同銀 73銀 同桂 同歩成 同金 同香成 同玉

  65桂 82玉 71飛成 同玉 75飛 62玉 72飛成 同玉

  73銀 61玉 53桂生 同金 62金 まで21手詰

 

12月26日分:64銀 72玉 54角 82玉 73銀成 同桂 62龍

  同銀 72金 91玉 92歩 同玉 81角 91玉 82金 同玉

  72角引成 92玉 81馬 まで19手詰

 

12月28日分:72歩成 同玉 61銀 同玉 53桂打 同銀 同桂生

   71玉 62銀 同金 61金 同金 同桂成 同玉 62金

   まで15手詰

置き駒か、持ち駒か

 指し将棋でよく同じ駒を置き駒で活用するか、良い局面をにらんで持ち駒でしばらく持っているかということがよくある。

 例えば、角交換があり相手はすぐ盤上に打ったが、こちらはもっと良い局面をにらんでしばらく持ち駒にしているときである。

 どちらが得かというと例外もあるが一般的に持ち駒にしている方が指しやすいといわれている。それは相手にとってどこに打たれるかちょっぴり神経を使うことになる。

 これと逆のことが詰将棋ではしばしば現れる。

持ち駒としては強すぎて余詰になるが、ある駒は詰将棋の手順の変化には欠かせないという場合だ。そういう場合は盤上に配置することになる。

 今回の詰将棋でその例を表現したい。詰将棋に無駄駒はない。

盤上66桂がなんのために存在するか考えてみることだ。そういう考え方が詰将棋に理解を深めていくことになる。

 

今回の詰将棋:15手詰