ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

詰パラ入選150回記念・懸賞詰将棋

 詰パラに初入選したのは昭和49年1月号だった。

以来、こつこつと入選回数を重ねて平成24年4月号で入選100回に達した。

この間、実に38年を要している。一つの長期的な目標だったので安堵と共に

やり遂げたとの思いがその時はあった。

 その後、入選回数はさほど意識していなかったがチリも積もればの感じで

令和5年12月に入選150回に達した。この間、わずかといっていいのか12年を

要している。

 この一つの節目を記念して懸賞詰将棋を出題いたします。

解答者の中から5名の方にオリジナル図書カードをプレゼントします。

ヒント:21手詰

解答(メールのみ)のアドレス:tumeparashou@yahoo.co.jp

解答締め切り:2024年1月5日



 

対局の棋譜をとる

 朝日アマの北部九州ブロック大会が12月24日長崎市で開催された

ブロック大会は福岡、佐賀、大分、長崎の持ち回り開催となっている。

私は長崎県支部連合会の役員をしていることもあって棋譜取りにかりだされた。

 振り飛車戦になりそうなカードのところを担当させてくれとわがままを通した。

期待にたがわず、振り飛車対抗型となった。好きな振り飛車なので、

自分ならこう指すという思いを込めながら棋譜取りをした。

急所の場面、場面ではよく手が当たったりして実に気分よく役目を果たした。

  さて、全国大会の切符を手にしたのは次の二人。

早咲誠和大分市) 竹下貴重(別府市

 

今回の詰将棋:19手詰

 

どうした「振り飛車年鑑」

 2年前に「振り飛車年鑑」(2021年)が12月に発行された。

昨年も12月に「振り飛車年鑑」(2022年)が発行された。

これで振り飛車フアンのために年度版として続くものと大いに期待したいものだ。

どうしたものか今年は発行の気配がない。

マイナビの将棋情報局サイトをみてもかすりもしない。

発行をやめたということになれば二つの理由が考えられる。

 ① 本家の「将棋年鑑」の売れ行きが落ちたので発行しない。

 ② 年鑑を出せるほどの振り飛車棋譜が集まらなかった。

①については居飛車棋譜が多い「将棋年鑑」は振り飛車フアンとしてはあえて

 購入する必要はないのではないかとして「振り飛車年鑑」だけにした。

②についてはプロ棋士全体の意向にかかっている。昨今、振り飛車ブームの

 兆しが見えるとささやかれているがやはり幻なのだろう。

継続発行が中止となればやはり悲しいね。

 

今回の詰将棋:21手詰

 

迂回生産の法則

 どうしたら詰将棋を作れるようになれますかと時折聞かれることがある。

経済学の用語に「迂回生産の法則」という考え方がある。

ある消費財を生産する場合、直接行わずにその目的に必要な資本財を経て、生産する方が効率的であるという意味だが、要するにまず基礎をしっかりやることが大切であるということである。

それでは詰将棋創作にとって基礎とはいったい何だろうか?

それは一にも二にも詰将棋を解くことにある。

とにかく、ひたすら解いて数多くの詰手筋を身につけていくことにある。

その後、この変化が面白いとか、自分ならこうまとめるという風に頭が自然に回転し始めたらならばきっと良い方向へ向かうだろう。

もう一つ大切なことは一つでもいい、「感動する作品」に巡り会うことである。

これは絵画とか音楽で感動したことがあるのは誰でも経験したことだろう。

それと一緒で感性に訴えてくるものに出会うことがとても大切である。

これらは私の体験から言えることなのである。

 

今回の詰将棋:23手詰

 

詰将棋の解答(11月ブログ分)

11月1日分:24桂 同歩 23角 11玉 21銀成 同玉 32角行成

  11玉 22馬 同玉 34桂 11玉 22銀 12玉 13銀成 

  同玉  14香 まで17手詰

 

11月19日分:52銀 同金 72銀 62玉 51銀 同玉 52桂成 同玉

 44桂 41玉 32金 51玉 52桂成 同玉 63銀成 61玉

  62金 まで17手詰

 

11月23日分:74飛 同金 81角 73玉 62龍 同銀 72金

  63玉 62金 同玉 63銀 51玉 52銀打 まで13手詰

 

王将戦

 11月22日に第73期王将戦リーグの最終戦が行われた。

複数のプレイオフの可能性があるなか、菅井竜也8段があっさり挑戦者となった。

直後のインタビューで「力を振り絞って相当がんばらないといけない」という

意味合いのことを述べていた。こちらとしても力を振り絞って応援したい。

 ほどなく7番勝負の日程が公表された。

第2局が佐賀(上峰町)で第5局が高槻市だった。

高槻の場合はストレートで決着すると実現しないが、何とかしてこの2か所には

現地応援に出かけたいものだ。

 振り飛車しか興味がない私にとって一足早いクリスマスプレゼントみたいなものだ。

竜棋会(後援会・私も会員)の掲示板にも喜びのコメントがあふれていた。

 

今回の詰将棋:13手詰

 

倉敷藤花戦

11月18日に第31期倉敷藤花戦第2局が倉敷芸文館で行われた。

里見香奈、西山朋佳の女流4冠同士の激突である。

この対局は倉敷ケーブルTVが朝の対局室の模様から大盤解説会の中継までフル配信してくれた。伊東倉敷市長がさすが「将棋の町・倉敷」と公言していることだけはある。

 上記、途中図は先手・里見倉敷藤花が91手目55角と指したのに対して

後手・西山女流4冠が65馬と指した局面。以下先手22角成、後手64馬と

なっては後手が指しやすくなったのではないかと思った。

 それからはもつれあった熱戦となり171手で里見さんが勝ってタイトルを

防衛した。あと1局、相振り飛車を見たかったがそれにしても里見さんの

9連覇はすごいものだ。

 さて、下記の今回の詰将棋はこの対戦の途中図で6筋に金無双が縦に並び

64の地点に桂がいるのをヒントに作ってみました。

今回の詰将棋:17手詰