白玲戦第3局が9月10日に指宿市で開催された。
先手・里見さんの中飛車vs後手西山さんの3間飛車で始まった。
相振りにおける中飛車は指しこなすことがやや難しい面があり勢い他の位置へ振り直すことが多いものだ。相手が飛車を振るとわかりきっているなか、あえて中飛車にするというのはよほどの自信と共に愛着を持っていることが感じられる。
さて下記図は昼食休憩の局面で後手が32手目45角と打った局面である。
指し掛けの局面より、先手は後手の狙いの26飛から67角成などを受けて85桂と跳ねて端攻めをうかがう。後手は84歩と催促してしてから端の状況を納める。先手の61手目52香を機に後手は猛反撃をして86手で先手の中段玉を詰ませた。
里見さんの2連勝を受けてのこの対局は西山さんにとって正念場ともいえた。
7番勝負というのは得てして4タテで終わってしまうことが稀にある。
これで彼女もほっとしていることだろう。観戦する側にとってはこれでますます熱い相振りの戦いを期待するとともに楽しみたいばかりである。
今回の詰将棋:17手詰