10月30日、第42期女流王将戦の第3局がおこなわれ、先手・西山朋佳女流王将が後手・室谷由紀女流3段を相振り飛車の戦いで勝利してタイトルを防衛した。
報道では先手の逆転の勝利と伝え聞いたが、棋譜を並べて見る限り西山側の玉の囲いが崩壊したわけでもなく、激しい攻め合いの中での決着であった。室谷さんに悪手が悔やまれるほどのタイトル奪取のチャンスがあったに過ぎない。
二人は大阪では幼馴染の仲である。そのころは2歳年長の室谷さんの方に分があったかもしれない。それは西山さんの「相手が室谷さんと意識せずに戦った」とのコメントにもうかがえる。こういった二人がタイトル戦という晴れの舞台であいまみえたことは実に感慨深いものがあったであろう。
今回の詰将棋:15手詰