ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

黒沢ワールド

7月11日にアベマTVトーナメントがおこなわれた。

注目は黒沢怜生5段(広瀬チーム)。第7局の対本田5段(三浦チーム)との一戦が特に面白かった。

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上記途中図は後手黒沢5段が82角と打った局面である。

先手は46歩を守る適切な手段がなく後手が優勢になった。このあと、36歩の突きだしを入れて、飛車角銀が一気に捌けて終盤に突入して寄せきってしまった。こういった楽しいともいえる捌ける将棋ができることがあるから振り飛車はやめられない。黒沢5段も終局近くはなんとなく指がしなっているようにも見えた。彼の将棋は振り飛車のいろんな芸(複数の対抗型から相振りまで)を披露できる点が魅力でもある。

今回の詰将棋:21手詰

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