ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

進化する振り飛車党

 9月20日、貴重な振り飛車党の棋士の一人、佐藤和俊6段が叡王戦に登場。佐藤6段といえば以前は振り飛車穴熊のイメージしかなかったが最近では多彩な振り飛車を見せてくれるようになった。この日は2局ともノーマル3間飛車だった。

 まず、午後2時からの近藤誠也6段戦。後手の飛車の動きが3間から4間。そしてその飛車を41に引いて、81に廻った。この局面で全体像をみると一瞬、今はやりの居飛車同士の将棋かと思ったほどだ。その飛車は終局まで8筋で睨みを効かした。将棋内容はスリリングで面白かった。次に、午後7時からの澤田真吾6段戦。これはノーマル3間に玉の囲いは普通に美濃囲いでやがて石田流に組む。飛角交換後、後手の2枚角が敵の急所を睨み、うまく攻め続けた。102手目97角成から99飛で決まった。この2つの勝利で佐藤6段は本戦トーナメントへ進出した。ついでに勝率1位に躍り出たようだ。

今回の詰将棋は23手詰。

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