ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

叡王戦に久保九段

12月20日に叡王戦本戦の久保9段vs佐々木5段の一戦が行われた。

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 上記図は先手久保9段の先手中飛車で始まった将棋だが後手は飛車先の歩をなかなか突かないでいた。先手が5筋の歩を交換したのを逆用して28手目後手が52飛とまわったところである。これを契機に5筋を主とした攻防に見所が移った感じである。

  その後、互角の攻防が続いていたが先手が27銀と銀冠をめざした瞬間(49金の連携がはずれた)をとらえて後手の本格的な攻めが功を奏した。106手で後手が勝利した。佐々木5段が長崎県出身なのでやや複雑な心境で本局は観戦していたが棋王戦挑戦へ向けての勢いそのままに、この将棋をまとめられた感じがする。久保フアンとしては仕方がない。佐々木5段にはこの勝利を糧に棋王戦挑戦者決定戦(12月27日)の大一番で持てる力を十二分に発揮してもらいたい。