樹木希林の今のところ最後の上映作品になるのか『日日是好日』という作品をネットカフエのシネマチャンネルでみた。セリフの数々が茶道の精神に限らず、実生活に共鳴する部分がかなりあった。数点、あげるとこんな感じ。
1 「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」
2 「習うより慣れろよ。そのうち勝手に手が動く。」
3 「人生なんて同じことの繰り返しだ。同じことができるのが幸せなのだ。」
現在、「金無双」の実戦型詰将棋をこのブログで公開している。発端は春先に「棋泉」というソフトに相振り飛車を2千局収集してる分の棋譜並べを始めた。やっているといやがうえにも目につくのが「金無双」という相振り独特の玉の囲い方だ。それをみていると創作の虫がうごめき始めた。これらの作品はすべて「正算式」による。終盤の寄せ型をヒントにまず『形』を決める。持ち駒を操作しながら、どうしたら詰将棋らしく寄るかなどを模索し続ける。「筆が回る」という言い方がある。思うままに文を展開させることだ。これと同じように手の中の駒が勝手に動きだしたら完成もまじかだ。その時こそ、『形』に『心が』入ったというものだろう。今も棋譜並べは続けているが、派生する成果品が楽しみで続けているような面もある。棋力向上にはあまり役立っていないが、詰将棋創作法の一つとして私の中では定着しつつある。こういうのも「ミイラ取りがミイラになる」の類いかもしれない。
今回の詰将棋は25手詰。