アベマTV、ニコニコ動画で将棋中継を観ながら、最近、「振り飛車」の身の振り方について考えることが多くなった。
「振り飛車」の身の振り方といっても、最初せいぜい4か所ぐらいではという問題ではない。世は少子化・高齢化が進展し、この先「どうなる日本」という感じであるが、将棋の戦い方も「もう一度、振り飛車」と興隆を願いつつ、まじめに憂えているのである。
統計をとったわけではないがプロ棋士間の将棋に「振り飛車」戦が少なくなったように感じる。特に、藤井7段の登場後、あの29連勝を含め彼が飛車を振ったのをみたことは一度もない。わざわざ、振らなくとも将棋は勝てるんだよと身を持って示されると説得力がありすぎるのだ。如何なる世界であれ、卓越した強さにはそれになびいていくものである。
そういったなか、女流の将棋には時折、オアシスを感じる。
「飛車を振れないようでは男も振れないだろう」という気概を持った人が多いからだろう。特に、相振りでは女子プロレスのような格闘技を感じさせられることがあり面白い。
さて、今後の楽しみは王位戦・王将戦の番勝負である。もしも、あの二人が失冠すると、私の「観る将棋フアン」のテンションはますます下がり続けるに違いない。