ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

指し将棋は振り飛車で

 将棋を指していて序盤早々、飛車を振り終えるとなぜかホットする。
これで勝てそうだという気持ちになったことは一度もないが、なにかこれから始まる仕事の段取りを無事終えたという感じなのだ。人生にたとえるなら、この先どんなことがあっても頑張って生きていこうという風に力が湧いてくる。


 相手が飛車を振ってきたらどうするんだという意見もあるが、それはそれで楽しい。
相振りは未知の分野もあるのでこれまでと異なる人生の疑似体験ができそうなのでワクワクしてくるし、なんとなく相手側がこちらの人生観に似通ったような感じもしてきて、親近感すら湧いてくる。


 相振りを含めて二つの指し方を徹底できたことが私の将棋体験では大きかった。
それは詰将棋にさく時間を確保できたからである。「詰将棋あっての指し将棋」というどちらかと云えばマニアックな考え方なので子供たちに教えることはない。将棋の指し手に無限の可能性があるように、戦法にだっていろんな指し方があるだろう。幅広い間口を設けていた方が多くのプロ棋士の棋風なりを楽しめて良い。新しい将棋フアンが増える中、そうあってほしいし、又長続きするのに欠かせないのではないかと思うからである。