途中図における先手6段目の金銀と後手3段目の金銀の対比が面白いと思った。おまけにこの4枚の金銀がうまく捌けてしまうのである。
私の作る詰将棋によく金銀がからみつくような、よく捌ける作品がある。詰将棋の作風の一面だがこういった点が、本局のような棋譜の内容に眼がとまり、心惹かれるものがあったのだろう。
▽44歩 ▲66歩 ▽45歩 ▲35銀 ▽85歩 ▲65金 ▽35角
▲同角 ▽34飛 ▲36歩 ▽25桂 ▲26銀 ▽37歩 ▲49玉 ▽64歩
▲54歩 ▽44銀 ▲64金 ▽35銀 ▲同歩 ▽24飛 ▲84歩 ▽38角
▲59玉 ▽54金 ▲25銀 ▽64金 ▲24銀 ▽79銀 ▲78飛 ▽56角成
▲67銀 ▽57歩 ▲56銀 ▽58歩成 ▲同玉 ▽68金 ▲同飛 ▽57歩
▲67玉 ▽68銀成 ▲同玉 ▽24歩 ▲83銀 ▽同銀 ▲同歩成 ▽同玉
▲84歩 ▽72玉 ▲83角 まで97手で先手勝ち。