ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

懸賞詰将棋の解答など。

 ブログ1周年を記念して、10月1日に懸賞詰将棋を出題したが、その解答結果などを公表いたします。
 まず、正解手順を記すと、1三銀、同玉、2三角成、同金、2四銀、同金、2五桂、1二玉、1三歩、同桂、同桂成、同玉、2五桂、1二玉、1四香、同金、1三飛、同金、同桂成、同玉、1四金、2二玉、2三金、2一玉、3二馬まで25手詰。

 この作品は数年前、詰パラ(短大やデパート)に投稿したが駒取り・駒交換が嫌われて返却されていたものである。中編作品に駒の精算はあまり気にしない方なので、やや不満が残る結果であった。どこに持っていきようもなく(不満でなく作品です)握りしめていました。手順そのものは初手と3手目の手順前後が成立しないこと(作品の完成度から云えばあたりまえのことだが)、14香から13飛と、やや捻った駒交換など良くさばけて45歩が残るものの準清涼詰となり実戦型としてそんなに悪くないと自分自身は思っています。

 解答のついでに短評を記載されていた方の全短評を紹介します。
* 初手はちょっと手順前後しそうですが、論理的に考えると先ですか。14香〜13飛が、あまり見ない手筋ですか?
* パッと見、1手目と3手目の手順前後が効きそうに見えるのが巧みな技?難解ではないけれど15手目32飛など
 紛れも散りばめられ程よい解き心地でした。
* 途中14香〜13飛が手筋とはいえ、32飛の紛れもあり気持ちいい好手段。
* 3手目の歩を取るところが難しいですね。
* 実戦形で、あっさり詰みそうに見えたのですが、思いのほか長手数で面白かったです。
* 良い問題でした。角捨て銀捨て桂跳ねの件と離し打ちの件では、久々シビレました。
* 巧くほぐして初志貫徹。
* 詰将棋らしく限定されていて繊細なところもありますが、形も手順も実戦的な手順でした。指し将棋も好む作者らしい作品と感じました。
* 本格的です。
* 14香がなかなか見えず盤駒のお世話に。9手目13歩のときの読みが邪魔したらしい。
* 長い道のりでした。初手からかなり悩みましたが5手目24銀が絶妙でした。17桂の活用も素晴らしく桂が大活躍でしたね。難しかったです。
* 巧みな手順で敵金を手に入れる。再度の25桂がお気に入りの好手。
* 初手も悩みましたが7手目の桂跳ねや桂を奪っての同じ場所への桂打ちが凄い。上辺はともかく下段は実戦形そのもの。形の良さに惹かれて考え始めました。
* 初手がいい感触の手ですね。
* これしかないという初手ですが、実戦だったらすぐに指せるかどうか。質駒の金を取るまでの捌きがいいですね。


 メール解答を頂いた方は全部で16人で、うち正解者も16人でした。
10人の方に賞品といっておりましたが、今回は解答をお寄せいただいた16人全員に詰棋書を進呈いたします。
最初の解答メール等で住所・氏名が分かる方は11日に発送いたします。
それがかなわない人には再度こちらからメールで住所等の問い合わせをしておりますので、ご返信があり次第、順次発送いたします。