ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

百年前の棋譜(温故知新の早石田)

先手:吉田一歩 六段    対局日:1906年4月1日(大阪時事新報)
後手:阪田三吉 五段格   対局場:大阪阿弥陀和光寺

 先手     後手           先手    後手
76歩    34歩          72金   76馬
75歩    84歩          同龍    同香
78飛    85歩          82金   69銀
76飛    88角成         同玉    78香成
同銀     45角          同玉    77歩
58玉(第1図) 27角成        69玉    79飛
36歩    26馬          58玉   78歩成
74歩    同歩           71飛   61桂
55角    22銀          48玉   42玉
66飛    54歩          81金   32玉
82角成   同銀           24歩   同歩
63飛成   44馬          45銀打  69飛成
78金    55角          58銀   89龍
77桂    62歩          64桂   42馬
74龍    19角成         61飛成  68と
38銀    71香          34銀   58と
85龍    76歩          同金    51金打
75歩    77歩成         23歩   33銀
同銀     64馬          51龍   同金
66銀    72金          22金   同銀
37銀    83金          同歩成   同玉
46銀    94金          35桂   28飛
96龍    53馬左         38香   49銀
86歩    52馬          23桂成  31玉
87龍    84金          22銀   41玉
56歩    75金          96角   74歩
同銀     同馬           同角    63金
73歩    同香           まで110手で後手勝ち。
 吉田一歩という名前は詰将棋マニアにとっては、少々なじみのある名前である。集文館より昭和43年発行(多分、初版ではないと思う)の「詰め将棋300」という詰棋書が私の蔵書の一つにある。この本は詰手筋を系統的に分類した作品のまとめ方をしており、なかなかの良書である。木村義雄十四世名人が序文を書いているので、多分同一人物ではないかと推定している。
本日の詰将棋:5手詰