クリスマスは過ぎているのでちょっとした正月プレゼントとなるだろう。
これは近来、歓迎すべき出版の一つといってよい。
先月の「相振り飛車名局集」に続いての朗報でもある。
この種の出版物は潜在的希望としてもってはいた。しかし、それは極めて実現可能性が低いとみていたのだ。なぜか。それは現在のトッププロの状況を見てほしい。たとえば、A級の10人に一人しか振り飛車党はいない。おそらく9割以上の棋士が振り飛車を敬遠しているからだ。しかし、ネットでの将棋配信状況からして振り飛車好きが多いアマチュアをないがしろにしては将来、しっぺ返しがあると考えたのではないだろうか。
年度版と銘打つ以上、必ず毎年続けてほしい。それだけはお願いしておきたい。
今回の詰将棋:17手詰