ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

対局室の窓からは・・・

「デビューから10年、芥川賞作家はじめてのエッセイ集」という帯を付けて、朝吹真理子さんの『抽斗のなかの海』と題する本が中央公論新社より出版された。

 彼女を知るきっかけになったのはやはり将棋の観戦記である。平成27年5月23日付け、朝日新聞の第73期名人戦第4局の観戦記である。まず、将棋というのに棋譜がまったく登場しない事に驚くとともに、観た聴いた事象を感情豊かに表現された文章に心引かれたものである。デビユーから10年なら、もう少し本業の小説で作品を発表してほしいものだ。標題、<対局室の窓からは・・・>で始まるエッセイもこの本にはもちろん収録されている。

今回の詰将棋。23手詰。

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