ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

将棋文化検定

 10月4日に開催された第3回将棋文化検定(福岡会場)へ行ってきました。
受験動機はいささか本末転倒ですが、試験が終了してからプロ棋士との交流会があるとなっていたので、これは指導対局をしてもらえるチャンスがあるのではないかと判断したためである。
 受験会場は天神ビル(福岡銀行本店ビルの隣接ビル)である。
天神のど真ん中に位置し、こういうビルの貸し会議室はかなりするのではと至らぬ心配をしながら、11階の受付会場へ行った。



 世話役の出席棋士は島九段、脇八段、稲葉七段、高田六段であった。
受験科目のA、B、C、Dコースで集まった参加者の少なさに驚いたとともに唖然とすらした。各コース2,3人で全体でなんと11人しかいない。
九州の中で一番、将棋人口が多い福岡の人たちはなぜ集まらないのだろうか?PR不足だったのか、それとも将棋文化検定そのものに魅力がないとそっぽを向いてしまったのか。
摩訶不思議で実に解せない思い(ここらあたりは主催者みたいな気分になってしまった)であった。



 さて、受付時に将棋の単行本を一冊プレゼントするといわれたので、私は浦野八段のハンドブックシリーズを手にした。検定試験が終了してから、予想通り、指導対局が行われた。プロ棋士の数に比して、参加者が少ないために希望者抽選どころか、スムーズに指導を受けることができた。稲葉七段と高田六段より、それぞれ飛車香落ちで教えてもらった(二局とも勝つことができた)。その上、高田六段からは色紙まで書いてもらった(無料なのに、厚かましくも「捌き」という字を所望した)。
とにかく、1500円の受験料で、はるかにおつりがくるような実に手厚い待遇を受けたので、この日はごきげんそのものである。
 おまけに、島九段より、詰パラでのご活躍をいつも拝見していました。遠方よりご参加ありがとうございましたと話しかけられて、大変恐縮した。おそらく、名前と住所より、私を詰将棋界の人と判断されたのだろう。プロらしい実に正確な読みである。島さんとお話しするのは初めてであり、九州の将棋事情などしばらく談笑したことも、よき思い出となった。
 あっという間のわくわくした午後のひと時。来年もあったら、必ず参加するぞと思わず誓った博多の秋の澄み切った青い空。