高田丈資七段vs坂口允彦九段 第27期C2順位戦より
かなり古い棋譜である。両対局者は既に故人となっている。
第1図は先手高田七段が57手目66角と指した局面である。
ここからの後手の指し手は先手の矢倉陣をうまく攻略している。
▽45歩 ▲33角成▽同桂 ▲75歩 ▽同歩 ▲45歩 ▽26歩
▲同銀 ▽46歩 ▲同金 ▽68角 ▲87飛 ▽59角成 ▲47金引▽49馬
▲88飛 ▽76歩 ▲87飛 ▽25銀 ▲46角 ▽26銀 ▲同歩 ▽39銀
▲同金 ▽27歩 ▲37玉 ▽39馬 ▲27玉 ▽55歩 ▲同銀 ▽22飛
▲88飛 ▽26飛 ▲同玉 ▽25金 ▲27玉 ▽26歩 ▲18玉 ▽16歩
▲28角 ▽49馬 ▲37金 ▽36金 ▲38歩 ▽37金 ▲同桂 ▽17歩成
▲同角 ▽39馬 まで106手で後手の勝ち。
86手目55歩の突き捨てを入れておくのが肝心で、以下飛が22に廻ってからの
飛切り以下、ぎりぎり寄せきったという印象が残る。